【絵本】ルース・エインズワース作、石井桃子訳こすずめのぼうけん

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イギリスの児童文学作家、Ruth Ainsworth の作品です。

訳はおなじみ石井桃子さん。

原作は絵本ではないのですが、堀内誠一さんの挿絵が元からついていたかのように自然に調和する素敵な作品です。

 

 

 

 

 

初めて巣から飛び立つ日。

おかあさんすずめの言う通り、頭を後ろにそらせ羽をぱたぱたとやってさっと飛び出すと…。

こすずめのからだは宙に浮いていました。

嬉しくなったこすずめは、お母さんと「今日はここまで」と約束した石垣を越えて、ぱたぱたぱたぱた。

どんどん飛んで行ってしまいます。

だけど、飛ぶのは初めてでだんだん疲れてきました。

こすずめは、途中で見つけた鳥の巣で休ませてもらおうと考えるのですが…。

 

巣の中にいる鳥たちは、こすずめに言うのです。

 

「私たちと同じような声で鳴ける?」

 

からすは「かあかあ」やまばとは「くうくう」ふくろうは「ほうほう」かもは「くわっくわっ」

 

「ぼく、ちゅんちゅんちゅん ってきり、言えないんです」

 

誰の巣にも入れてもらえず疲れ果ててしまったこすずめはもう飛べません。

辺りはすっかり暗くなっています。

果たして、無事にお母さんの待つ巣まで帰れるのでしょうか。

 

個人的な感想としては、絵がとても好みです。

柔らかい繊細なタッチの背景画。

出て来る鳥たちは、特徴を捉えてリアルでありながら、キャラクターとしての可愛らしさもあり。

最後、お母さんと再会したときのこすずめの安心した表情が何とも言えず可愛らしい。

 

出版社のコメントにありました。

 

堀内さんは、本作品を作るにあたって、事前に物語を読み込み、舞台となるイギリスの農村風景の地形の断面図を作ったうえで絵の制作に臨んだそうです。

 

納得の完成度です。

 

堀内さんの他の作品もちらっと調べてみたんですが、割とデフォルメされたイラストの作品が多いのですね。

この絵本とタッチが全然違うのでびっくりしてしまいました。

 

絵の話ばっかしてますが、読み聞かせていると、子どもは自分とこすずめを重ね合わせるようです。

 

他の鳥たちに巣で休むことを断られ続けるこすずめを見て、「お母さん、おらへんなぁ。どこいったんかなぁ」と不安そうにつぶやいていました。

 

最後にお母さんが登場したときには、こすずめと一緒に大喜び。

無事巣に帰ったラストシーンではほっと一安心の表情でした。

 

読んであげるなら4歳から、と書かれてますが、言葉の早い子なら2歳くらいから楽しめると思います。

 

お母さんから離れて出会う鳥には冷たくされて、こすずめも聞いてる子どもも、だんだん不安になってくるのですが、最後にはお母さんが助けてくれる…。

 

ごくありふれた展開ではありますが、子供向けのお話はこれくらいストレートな展開じゃなきゃなー、と思える安心感のあるお話です。

 

著者のルース・エインズワースは他にも児童文学を多く手掛けていて、日本語版も出てるみたいなんですが、残念ながら、いずれも幼少期に読んだ記憶がない…。

 

子どもと一緒にぼちぼち読んでみようかなー。

 

 

 

  • 2017 11.30
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