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きました!
パパさんにお薦めの絵本シリーズ第一弾。
不定期なので続くかどうかは保証の限りではありませんが。
古くからある名作なので、ご存知の方も多いとおもいます。
2歳以上向け。
もりのなか (世界傑作絵本シリーズ) [ マリー・ホール・エッツ ]
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私も小さい頃よく読んだなぁ。
ぼくはかみのぼうしをかぶりあたらしいラッパをもって、もりへさんぽにでかけました。
という一文から始まるおはなしです。
この「かみのぼうし」ってフレーズがなぜか一番記憶に残っていまして、大人になって久しぶりに読んだ時も、この単語で懐かしさが一気にこみ上げました。
我ながら変な感性してるわ。
森へさんぽにきた“ぼく”は、いろんな動物たちに出会います。
ライオン、ゾウ、クマにカンガルー…・
みんなおめかしをしてぼくの散歩についてきます。
一緒におんがくたいの様に歩いたり、おやつを食べたり、あそんだり。
だけど、かくれんぼのおにになって目を閉じている間に、動物たちはみんないなくなってしまいました。
かわりにやってきたのは、“ぼく”のパパ。
どうぶつたちと遊んでたの、という“ぼく”に、もう遅いから帰ろう、きっとまた今度までまっててくれるよ、とやさしく言ってくれるのです。
いいですねぇ。
私のつたない語彙力では上手く言葉に出来ないのですが。
全体的にしずかなイメージの絵本です。
イラストは白黒だし、何か劇的な展開があるわけでもありません。
動物の絵が愛嬌あって、髪をとかすライオンとか、ジャムの瓶を覗き込むクマとか、仕草がとても可愛らしいのも魅力です。
ぼくが出会ったどうぶつたちは、現実なのか、空想の世界なのか。
最後に迎えにくるお父さんのあたたかな言葉が素敵です。
こどもをありのまま肯定するとは、きっとこういう事なんだろうなぁ、とじんわり来ます。
きっとお家に帰ってからも“ぼく”の話をうんうん、頷きながら、否定せずに聞いてくれる、包容力あるお父さんなんだろうなぁ。
ここで、「こんな遅くまで一人で遊んで!」だの「そんな事あるわけないでしょ!」だの言ってしまうと、子どもの自尊心を傷つけてしまうのでしょう。
時間に追われるとついついやりがちな言動ですけどねぇ。
この最後のシーンを見ると、なぜかトトロを思い出します。
トトロに会った!と報告したら、さつきとお父さんに笑われて傷ついて泣いてしまうメイちゃん。
絵本のラストシーンとの対比であの場面が思い浮かんでしまう…。
もちろん、トトロの方もその後きっちりフォローしていましたけどね。
小さい子どもは純粋で繊細です。
大切な彼らの世界を知らずに否定してしまわないよう、私も気を付けないとなぁ。
でも、誰かが置いて行ったおやつを勝手に食べてしまうのはどうかな!
と、現代社会の世知辛さに毒された私は突っ込んでしまうのです。
つくづく頭が固いです。
うちの娘、今はそうでもないけど、
1歳くらいのときはなぜか、父親である夫が読み聞かせるほうが喜んでいた気がするんですよね。
お父さんが出てきてお母さんが出てこない絵本っていうのが新鮮だったからですかね?
良い絵本ですが、初めてちゃんと最後まで聞いたのは1歳過ぎてからでした。
絵本自体は半年くらいで結構眺めてたんですけど、この本は色がないので最初は1-2ページで飽きてしまいまして。
しばらくしまっておいたんですが、1歳過ぎたある日、自分で持ってきたんですよね。
そのときは動物たちがどんどん仲間になって行くのが面白かったみたいで、手を叩いて喜んでました。
ちなみに2歳になって動物園でリアルなライオンやクマを見た後は、ますますこの絵本にハマっています。
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